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Homage Fiddy 6152 w / Cortebert 616

Homage Fiddy 6152 w / Cortebert 616

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この6152ホーメージウォッチとしては3台目を組み上げました。
この時計は1940年台後期にフロッグマンと言われるイタリア海軍潜水部隊に
導入されたこの世の中で一番栄誉ある潜水時計を細部に渡り細かく再現したHomageウォッチの第二弾です。
この有名な潜水時計はムーブメントにROLEX社のCal.618が採用されておりました。
このCal.618はエボージュ(ベースになるプレート)がCortebert社製による供給品であり、
今回はなんと同じエボージュで構築されたCortebert社製傑作ムーブメントCal.616を使用。
勿論同年代に製造された(1940年台後半当時の)ものです。
このCal.616はブリッジ形状こそ変更がされていますが、完璧な同車列のCal.618と同じものだということが解ります。
なお、同年式の時計ではROLEX製の616を使った時計も存在することが確認されています。
ケースには手作業でシェイプされた特製のステンレス・ケースを使用し、
見返し部分が斜めに入っている2ピースベゼルにはT25プレキシ・ドーム風防が収まります。
エッジが急激なカーブを描くので、斜めに見たときに文字盤の数字が歪んで流れて見えるのが特徴です。
プレキシドームもイタリア製でオリジナルから型を起こしておりますが、ハンドメイドのためあらはありますが、
そこがなんとも言えない魅力となっています。
リューズにはスプリングが仕込まれた当時の防水構造のものにブラス製チューブが入り、
いずれもエイジド処理(酸化加工)が施されています。竜頭ガードは新しく図面を見直して作ったもので、
シェイプはよりオリジナルに近いです。当時のものに良く見られる数字の打刻が表に”7”とされています。
サイドから2本のネジで止まっていますが、そのネジすらも単なる鍋ネジではなく、チーズヘッドという角が
たった特注品です。ヘアライン加工されたものに使い込まれた風合いのエイジド処理を施しています。
「パチン!」と開閉する独特の操作感を醸し出します。
ケースバックは密閉ではなく、当時の商品見本に使用されたディスプレイ・バックの仕様。
無意味な意匠などは全て排除しており、美しいコート・ド・ジュネーブのムーブメントが引き立つ
とてもスッキリとした見た目となっています。ケースバックにも湾曲した見返し部分のない特製の
プレキシグラスを使用しています。
なお、ケースバックがスケルトンのためこちらのケースバックにはさほどの防水性がなく生活防水と
考えていただければ幸いです。

文字盤には3ピース構造のものを使用しています。中間にプレキシをサンドしルミノール蓄光を備えています。
文字盤カラーはグレーがかったマットブラック。ゴツゴツとしたペイントです。裏の素材は銅で出来ており、
表側からもわずかにインデックス~蓄光~銅色が見て取れます。
針はダブルペンシル・シェイプで、ルミノール蓄光。サビを含むエイジド処理が施されています。
当時のダブルペンシルは細いナロータイプと太いワイドタイプの二種類がありましたが今回はナロータイプを採用しています。
ストラップは今回は完全74スタイルで作っています。フィレンツエの博物館にある実物の画像をもとに細部まで攻略。
革はVeg Tan Leatherを採用しました。ヴィンテージならではのコバ仕上げなし、糸のかけ方、革のめくれ方など細部に渡り攻略。
かろうじて清潔感を保っているように少しづつエイジド処理・ダメージ加工しました。
バックルは制作家Andrei氏がこの時計のために制作してくれました。

今回の時計を制作するにあたり長い製作期間を設けました。
またこのデッドストックの616ムーブメントは新品パーツがほぼ現存しないので
程度の良いパーツを組み合わせて分解洗浄して組んでいます。
現存する616も少ないのですが現在さらに程度の良い個体も少なくなっています。
ヴィンテージムーブメントが今年に入ってから高騰しており、これも入手からそのまま使えるものは無く
殆どが分解洗浄パーツ交換を経て時計になってます、そのため精度の出ないパーツは全てロスになってしまいます。
今後はパーツの原価も軒並み上がっていくのではと危惧しています。

最後にいささか頑固ですが、これは時計初心者にははっきり言って不向きな時計です。
今回一台限りのHomagewatchが何方の腕に光るのかが私自身も楽しみでなりません。
当時イタリア軍のフロッグマンたちはたった二人でバイク型の潜水艇を駆って命をかけて戦っていました。
命綱となる時計は視野性が良く無骨でも機能的でなくてはいけません。
結果としてこのような秀逸な無二のデザインとなったのでしょう。
この時計の47mmの中にはその飾り気のない漢の仕事用とする無骨な風合いが再現されていると自負しています。
決して安売りはしませんが、購入していただいた方には現行品の大衆ムーブとは違う趣に絶対ご満足いただけると
自負しております。

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Homage Fiddy 6152 w / Cortebert 616




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松下庵

Author:松下庵
松下 隆 1966年10月5日 
北海道札幌市出身

松下庵 
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各種レザーベルトの製造・販売  
時計販売/時計関連商品
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